Christmas

2008年12月24日

Xmasの贈り物【21】

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語【後編】。




『Xmasの贈り物』



第二十一話



お互いの幸せのためと

ケンジを思いとどまらせるケイコだが

ちょっとでも気がゆるむと

ケンジの気持ちに応じてしまいそうだ。



『私だって本当はね

恋を始めてもいいかなって思ったりもした。

ツラい時に優しくされたいし

頑張った時は褒めて欲しい。

ケンジくんになら本音で甘えることが出来て

女としてもちゃんと見てくれるんじゃないかって。



でもね

私には子供達が一番大切で

絶対に裏切れない。

ケンジくんもきっとそうだよ。』



ケイコの気持ちがケンジにも届きはじめる。



『じゃあ待ちますよ。

ケイコさんが俺を信じて受け入れてくれるまで

それまで待ちますよ。』

ケンジがグラスを一気に空ける。



『そんな出来ない約束なんてするもんじゃないよ。

ちょっと冷静になって考えてみて。

もし10年後も同じ気持ちだったらその時はいいわよ(笑)。』


『もっと男を磨いてまた気持ちを伝えに来ますよ。

それまで変な男に騙されたりしたらダメですからね。』



ケンジが微笑み

ケイコも笑みを浮かべる。



もうすぐ日付が変わり

クリスマスイブを迎える。


kou_blue97 at 07:47|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年12月22日

Xmasの贈り物

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語【後編】。




『Xmasの贈り物』



第十九話



待ち合わせ場所はこの前と同じChristmas treeの前。

いつもの笑顔でケンジが待っている。



『今日はありがとうございます。

美味しいコラーゲン鍋鍋のお店があるんで行きましょう。』
ケンジがケイコを促す。



とりあえずビールで乾杯。



ケンジはこの前の告白のことなどなかったかのように

お互いの考え方や生き方をもっとよく知るために

普段の話
仕事の話
小さい頃の話
最近のマイブームの話で会話を盛り上げる。



『コラーゲン鍋はお肌にいいですからね。

ケイコさんの美貌がいつまでも続けばお子さん達も大喜びですよ。

美貌に一番効くのは恋なんですけどね。』

ちょっとしたケンジの言葉がケイコを暖かく包み込む。



美味しい料理とお酒と

ケンジの笑顔と言葉と優しさ。



心も体も満たされる幸せな時間。



このままケンジを受け入れて

ケンジを信じてついて行って

幸せは待っているのかどうか

幸せがいつまでも続くのかどうか

答えが出ないで時間が流れる。



『お腹もいっぱいで幸せですね。

僕は最初からずっとドキドキでしたが。

次のお店でゆっくりお話しましょうね。』



いよいよ2人の恋が動き始める。


kou_blue97 at 08:44|PermalinkComments(3)TrackBack(0)

2008年12月18日

Xmasの贈り物

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語。

【後編】です。




『Xmasの贈り物』



第十五話





朝会社を出て、ケンジのメールに喜び

家に帰り、子供たちと食卓を囲み罪悪感に悩むケイコ。

その繰り返しの日々が続く。



正しいか正しくないかの答えは出ない。

おそらく正しくないということはわかっている。



ただ、変わらない日常の中で、

ケンジと出会ってから、家族に対して、周りに対して、優しくなった自分がいた。



会社の後輩からも、

『雰囲気変わりましたね』

なんて声をかけられるようになった。



『お化粧のノリもいいのかもしれない。なー』

なんて考えながら会社を出たところで

ケイコの携帯が鳴る。



『お疲れ様です。高橋です。

もう会社出られました?』

ケンジからの電話だ。



『お疲れ様です。ちょうど会社を出たところですよ。』

ケイコが平静を装いながら応える。



『ちょうど近くまで来てるんで、30分だけコーヒーに付き合ってもらえませんか?』



またケンジに逢うことに少なからず危険を感じながらも

ケンジにもう一度逢いたい気持ちを抑えられず

ケイコは待ち合わせの駅前の広場の

大きなChristmas treeに向かって歩き始めた。


kou_blue97 at 22:17|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年12月14日

Xmasの贈り物

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語。



『Xmasの贈り物』



第十一話



ホームで電車を待つケイコ。

ちょっと遅れてケンジが同じホームにたどり着く。



エスカレーターを登ったケンジは、電車を待つケイコの姿を見つけ、

ケイコに引きつけられるように、一歩ずつ近づいていく。



『また逢えましたね。』

ケンジがケイコの隣に並び、話しかけた。



『高橋さん。。。』

急に声をかけられたからなのかわからないが、
とてもドキドキしている自分にケイコは驚く。



『なんか素敵な女性が立っているなって思ってたら、木村さんだったんで、つい声をかけちゃいました。

迷惑でしたよね。』

『そんなことないですよ。でも高橋さんって本当にお世辞が上手いですね。』



今日飲み会の話や、お互いの住んでる所や生活の話で会話も楽しく弾む。



『次の駅前にいい雰囲気のお店があるんですよ。これからちょっとどうですか?』

『って本当はお誘いしたいところですが、ケイコさんのお子さんも帰りを待っていますよね。

今度2人で飲みに行くときにご案内しましょう。』



ケンジがケイコを誘う。

断りやすくて相手をいたわり、また相手の気持ちを探ることが出来る誘い方。



一瞬の葛藤の後

ケイコはケンジの誘いに応じた。

『じゃあ少しだけ寄りましょうか。

あまり遅くならないように。』



そう言って

肩を寄せ合って

2人は途中駅で降りて夜の闇に消えていった。


kou_blue97 at 15:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年12月11日

Xmasの贈り物

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語。



『Xmasの贈り物』



第八話



『高橋さんってお上手ですね。』

ケイコもお世話とは言え悪い気はしない。

家と事務所の往復で、ほとんど飲み会にも顔を出さないケイコにとって、男に褒められるのは久しぶりだ。



『木村さんのような人が家で待っていたら、毎日帰るのが楽しいだろうなー。』

ケイコの目をケンジが見つめる。



ちょっと動揺気味のケイコ。

『でも高橋さんもご結婚されてますよね?

まだまだ新婚さんみたいな感じなんじゃないですか?

お子さんはいらっしゃるんですか?』



『結婚3年目で今年子供が生まれました。

まあ幸せって言えば幸せなんですけどね。

実際はいろいろありますが。』

しばらく休んでいたケンジがまたビールを飲み始める。



『じゃあ一番頑張らなきゃならない時期ですね。

仕事も家庭も。』



『そうですね。木村さんと話せて元気が出てきました。

またちょっと頑張ってきますね。』



そう言ってケンジはビール瓶とグラスを片手に、

また飲むという名の戦場へと舞い戻って行った。





ケンジと話したことにより、

自分の幸せだった時期のことを思い出すケイコがいた。


kou_blue97 at 06:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年12月04日

Xmasの贈り物

かけだし金融マン(mixi)がお届けする連載シリーズ物語。



『Xmasの贈り物』



第一話



『お疲れ様です。お先に失礼します。』
5時半頃、ケイコは会社を出て駅へと向かう。

秋風が身にしみ始める季節。

『今日は温かいお鍋にしようかなー』と独り言をつぶやきながら、子どもたちが待つ家へと向かってゆく。



ケイコは今年37歳。

いわゆる一流企業に勤める夫がいて

中学生の娘と小学生の息子に囲まれた

そんな普通の家庭。
普通以上の理想に近い家庭。





実態はちょっと違う。

夫はここ数年単身赴任中で、家庭には寄りつかない。

もともと同居していた頃から、つきあいだ接待だと家庭をかえりみることなんてなかったし、

女の影もちらほら見え隠れしていて、単身赴任という名目で別居が出来てお互い清々している。



ケイコは子どもたちを連れて、単身赴任中だけということで、実家の母と同居して、昼間は外に働きに出る。



『子どもたちは私が守る』



そんなケイコの冬物語。


kou_blue97 at 22:10|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2007年12月07日

Christmas物語亜淵┘團蹇璽亜

かけだし金融マンがお贈りしたChristmas物語。

いつもお付き合いいただきましてありがとうございました。





幸せの種をつかんだクリスマスの翌年。


僕たちは共にクリスマスを過ごすことが出来た。



あのクリスマスの後、

お互い日々の多忙さはさらに増し、

逢うことが出来たのは数ヶ月先。

電話さえ出来ない期間もあった。



あまりにも進展しないことに、

きっとサンタも呆れていただろう。



でも、

心のどこかに彼女はいて、

彼女を想うだけでちゃんと芽は育ち続けた。



クリスマスから約半年後、

僕達は付き合い始めた。





その後、

お互いそれぞれの道を歩み続け、

遠距離恋愛が2年間続いた。



それでも、

何も揺るがなかった。



あのクリスマスから約3年半後、

僕達は結婚した。



きっとサンタも喜んでくれただろう。





そして、

あのクリスマスから数えて、

8回目のクリスマスを迎えようとしている。



今年のクリスマスは、

妻となった彼女と、

授かった2人の子供達とともに過ごすクリスマス。





サンタはきっと、

子供達に大きな幸せの種を運んでくれるだろう。



未来と可能性に満ちた僕達の子供達のために、

未来と可能性に満ちた世界中の子供達のため、

幸せの種を贈り続けてくれることを信じ、

祈り続けたい。





愛する子供達に捧げる、

Christmas物語。

いつか語りかけてあげたい。



merry Christmas





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kou_blue97 at 04:06|PermalinkComments(9)TrackBack(0)

2007年12月06日

Christmas物語(最終話)

かけだし金融マンが贈るChristmas物語も、最終話。



クリスマス。

聖なる夜。



今年のクリスマスは、

結果として彼女を誘うこともなく、

他に特別予定もなく、

普通に家族と過ごすことになった。





外は粉雪が舞う穏やかな夜。

粋なサンタが演出する、

恋人達のためのホワイトクリスマス。





日本の至るところで、

世界の至るところで、

新しい幸せが次々と誕生している。





街中のイルミネーションを見ながらだったり、

輝く夜景を見下ろしながらだったり、

ケーキのロウソクに火を灯しながらだったり、

ベッドの枕もとに大きなくつしたを飾りながらだったり。



愛する恋人や、

愛する家族や、

愛する子供達の胸の中に、

また一つ大きな幸せが刻まれていく。



それがクリスマス。




結局、

僕と彼女はクリスマスを共に過ごさなかった。





でも、



もしクリスマスが、

新たな幸せを生み、

大きな幸せを運ぶものだとすれば、

僕にはちゃんと新しい幸せの種と大きな幸せの種が与えられた。



そして、

ちょっとずつ芽生え始めている。



これがサンタからの今年の贈り物。



彼女にも、

僕と同じものが贈られてるに違いない。

きっとそうだ。





サンタからのプレゼントは、

新しい幸せの種と大きな幸せの種。

プレゼントに添えられたメッセージカードには、

『どんな花が咲くかはお楽しみ。

全てこれからの君たち次第。』

と書かれている。





ジングルベルを合図に

僕たちの恋はこれから始まる。



来年こそはと胸が震える。



いつか素敵な花が咲くことを、

サンタが過ぎ去った雪の舞う星空に祈り続ける。



こんなクリスマスも、

大切な思い出の1ページ。





最後まで読んでくれた皆様に、

merry Christmas



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kou_blue97 at 00:25|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2007年12月05日

Christmas物語

かけだし金融マンが贈るChristmas物語もそろそろ最終話。



久しぶりに彼から電話がきた。



彼の声は優しく、暖かく、いつも通りの彼だった。



正直、彼から電話が来るのか不安もあった。

彼と話すのは楽しいけれど、

彼からはクリスマスに誘われたこともないし、

まだデートの誘いすらない。



彼の気持ちはわからない。

わからなかったけど、

彼からの電話はいつも嬉しかった。



今回の久しぶりの電話も、

もちろん嬉しかったし、安心した。



『今度、一緒に映画でも見に行きたいな。』

『そうだね。落ち着いたら行こうね。』

初めて誘ってくれた。

なんか、嬉しい。



『実家に帰る日って決まったんだっけ?』

『うん。早めに休めたから、24日の飛行機で帰ることにした。』



この寂しいアパートで一人クリスマスを過ごしたくなかったし、

ここのところ全然実家に帰ってなかったから、

今年は早めに実家に帰ることにした。



『じゃあ、実家でゆっくり過ごせるんだね。』

『うん。実家に帰るのはすごく久しぶりなの。』



クリスマスは逢えないけど、

落ち着いたら本当に彼とデートしたいな。

ちょっびり不安もあったけど、

また彼は電話をしてくれる。


そう信じることが出来た。



クリスマスまで後1週間。



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kou_blue97 at 00:10|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2007年12月04日

Christmas物語

かけだし金融マンが贈るChristmas物語もそろそろ最終話。



久しぶりに彼女に電話をかけた。



彼女は相変わらず明るい声で話してくれた。

久しぶりの電話なのに、

毎日電話をしていたかのような自然な会話。




そう、これは恋なんだ。

確信した。



燃えるようなときめきではないけど、

居心地がいいというか、

自然体でいられるというか、

そんな感じの恋の予感が、

たぶん確信に変わったのだと思う。



そう思うだけで、

僕は幸せだった。



『今度、一緒に映画でも見に行きたいな。』

『そうだね。落ち着いたら行こうね。』

そんな会話も自然に出てくる。

脈がないこともない。



『実家に帰る日って決まったんだっけ?』

『うん。早めに休めたから、24日の飛行機で帰ることにした。』

クリスマスは逢えない。



僕のクリスマスは終わった。













ちょっと前の僕なら、

きっとそう思っただろう。



でも今の僕は違った。



『じゃあ、実家でゆっくり過ごせるんだね。』

『うん。実家に帰るのはすごく久しぶりなの。』



ちょっとくらい話が出来ない日々があっても、

また楽しく話せる日がくる。



そう思えることが出来た。



クリスマスまで後1週間。



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kou_blue97 at 00:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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