戦術

2016年11月29日

わかりやすいアメフトのリスクと期待値の考え方

よく、アメフトは戦略的なスポーツであるとか言われます。

フィールド上のチェスとかとも言われます。

それは、いろいろな要因により、そう言われているのです。

じゃあ、具体的にどこが??

今回は、リスクと期待値で考えてみました。



アメフトは、4回の攻撃で10ヤード獲得できれば、また新たな攻撃権を得られます。

ただし、3回目の攻撃で10ヤードに満たない場合は、キックで攻撃権を放棄して、陣地を回復することが多いです。

つまり、通常は3回の攻撃で10ヤード進むことが必要です。

1回に、3.4ヤードずつ進めば、攻撃権を得ながら、敵陣に攻め込み、得点できます。



攻撃は主に次の2つに分けられます。

(1)リスクが低いけど、堅実に短いヤードを獲得するランプレー
(2)リスクが高いけど、長いヤードの獲得も可能なパスプレー

ランプレーもパスプレーも豊富な種類がありますが、ここでは4つのプレーとします。



1 インサイドランプレー を選択する場合

期待値平均 3.3ヤード

 確率  獲得ヤード  期待値(ヤード)
 10%     10       1.0
 10%     6      0.6
 30%     3      0.9
 30%     2      0.6
 20%     1      0.2



2 アウトサイドランプレーを選択する場合

期待値平均 4.9ヤード

 確率  獲得ヤード  期待値(ヤード)
 10%    20       2.0
 10%    10       1.0
 20%     6       1.2
 20%     3       0.6
 20%     1       0.2
 10%     0        0
 10%    △1      △0.1



3 ショートパスプレーを選択する場合

期待値平均 4.6ヤード

 確率  獲得ヤード  期待値(ヤード)
 20%    15       3.0
 20%    10       2.0
 20%     5       1.0
 20%     3       0.6
 10%     0       0
 10%   △20      △2.0



4 ロングパスプレーを選択する場合

期待値平均 7.5ヤード

 確率  獲得ヤード  期待値(ヤード)
 10%    30       3.0
 10%    20       2.0
 20%    15       3.0
 20%    10       2.0
 20%     0       0
 10%    △5      △0.5
 10%   △20      △2.0


(※すべて主観に基づくものです)



では、試合開始です。

自陣30ヤードからの攻撃。

1stダウン(1回目の攻撃権)10ヤード(相手ゴールまで70ヤード)。

まず、1〜4のどのプレーを選びますか?

堅実に「1」のプレーを選択。

無難に3ヤードゲインしました。

2ndダウン(2回目の攻撃権で残り)7ヤード(相手ゴールまで67ヤード)

プレーが終わってから40秒以内に作戦を決め、メンバーに伝達し、プレーを始めなければなりません。

次は「3」のプレーを選択。

5ヤードゲインできました。

3rdダウン(3回目の攻撃権で残り)2ヤード(相手ゴールまで62ヤード)

堅実に「1」のプレーを選択しますか?

相手も「1」を警戒します。裏をかきますか?

ここでは、「1」を選択し、3ヤード進みました。

1stダウン(新たな攻撃権)獲得です(相手ゴールまで59ヤード)。

さらに堅実に「1」を選択。

しかし、1ヤードしか進めませんでした。

2ndダウン(2回目の攻撃権で残り)9ヤード(相手ゴールまで57ヤード)。

9ヤードも残っているので「2」か「3」で迷いますが、「2」を選択します。

ここでも1ヤードのゲインのみ。

3rdダウン(3回目の攻撃権で残り)8ヤード(相手ゴールまで56ヤード)。

8ヤード残ると、リスクを取らざるを得ません。

「4」を選択です。

しかし、0ヤード。

4thダウン(4回目の攻撃権で残り)8ヤード(相手ゴールまで56ヤード)。

ここで40秒以内に、以下の選択を迫られます。

(1)「1」〜「4」を選択し、攻撃権を狙う。
 ただし、攻撃権を得られないとその場所から相手の攻撃。

(2)攻撃せずパントキック「5」により、陣地を回復する。

5 パントキックを選択する場合

期待値平均 27ヤード回復

 確率  獲得ヤード  期待値(ヤード)
 10%    50       5.0
 20%    40      12.0
 30%    30       9.0
 20%    20       4.0
 10%    10       1.0
 10%     0        0


こんな感じで試合が進んでいきます。



攻撃側の人・能力・技術等により、期待値は増減します。

守備側の人・能力・技術等により、期待値は増減します。

また、守備側のプレー選択の駆け引きにより、期待値は増減します。

そして、本来はもっと数多くのプレーと戦術を用意しています。

リスクと期待値理論。

アメフトの面白さ、少しは伝わるかな?





kou_blue97 at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年03月20日

「社会に出て必要なことはすべてアメフト部で学んだ」とは言ってはいけない

NHK-BSで放送された「激闘 ライスボウルの舞台裏〜アメリカンフットボール日本一決定戦」をやっと見ることが出来ました。

2016年1月3日に行われた「パナソニック」と「立命館大学」の試合です。

やっぱり、アメフトは面白い。

心の底から思いました。

レベルも違うし、もう昔の思い出になってしまってるけど、あの頃を思い出したりします。



このあいだこの記事を書きました。

アメフトが就職に強いワケ ←こちらをクリック

「アメフトは就職に強い」とか「体育会は就職に強い」とか、よく言われます。

じゃあ、「社会に出て必要なことはすべてアメフト部で学んだ」ということなのでしょうか。




そんなこと、僕は言うつもりはありません。

社会人としての今の僕があるのは、親、妻、家族、先生、上司、先輩、仲間・・・

たくさんの人々のおかげですから。

だから、そんなこと言ったら失礼になります。

だから僕は、言いません。



では、アメフト部で何を学べたのか。

僕のチームは、部員とマネージャーを含めて50人をちょっと超えるくらいの小さなチームでしたが、大学4年の時に僕はディフェンスC(キャプテン)でした。

その1年間に僕がやらなければならなかったこと。


(1)主将、副将、オフェンスC、キッキングC等の幹部会の一員として、チーム目標・年間計画・人員配置等を策定する。

(2)策定したチーム目標を達成するためのディフェンスT(チーム)目標・ディフェンスシステム・年間計画を作成し、責任者としてコミットする。

(3)ディフェンスTの目標を達成するための各ポジションの目標及び計画の策定を、各ポジションL(リーダー)に策定させる。

(4)時間軸を意識し、節目(春合宿、春のオープン戦、夏合宿)毎のディフェンスTの計画進捗状況を把握し、必要に応じて修正させるとともに、責任者として主将(幹部会)に報告する。

(5)試合に向けて、ディフェンスTの戦力と相手チームの戦力を分析し、試合全体の戦略及び1つ1つのプレーに対する戦術を決定し、メンバーへ理解させる。

(6)試合では、常に変化する状況(時間、点差、戦況、けが人等)を踏まえ、試合全体の戦略及び1つ1つのプレーに対する戦術を指示する。プレー終了後、40秒以内に状況認識・戦術決定・伝達を完了し続ける。



かっこよく言えば、こんな感じでしょうか。

お前は全部出来ていたのかと言われれば、もちろん全部出来ていたわけではないです。

でも、今振り返ると本当に大切な経験をすることが出来たなって思う。

平日、15時〜18時まではグラウンドで練習。

それから練習ビデオを見たり、ウエイトトレーニングをすれば、夜。

ディフェンスシステムを考えたり、相手チームの試合のビデオを見たりするのは、大抵は夜遅くから。

帰宅して、夕食食べてシャワー浴びて、また集合して23時〜翌1時まで幹部ミーティングをするような時期もありました。

本当に限られた時間の中で、精一杯頑張っていた。

反省点も多く、至らないところやふがいないところもたくさんあった。

それでも、ちゃんと本気で向き合えたし、やらなければならないということはわかっていた。



過去の経験にすがりついてばかりいては、人間は成長しません。

言ってはいけない言葉があります。

「あのころは楽しかった」

なぜ、言ってはいけないかわかりますか?



それは、今を否定し、過去を引きずっている証拠だから。

言ってよい言葉はこちらです。

「(今も楽しいけど) あのころ楽しかった」

こう言える自分であり続けたいです。




過去を否定する必要はないし、美しい思い出や貴重な経験は大切にすればよい。

大事なのは、過去をしっかりと成長に変えること。

だから、正しくは、

「社会に出て必要なことは、アメフト部でたくさん学んだ」

なのかな?






kou_blue97 at 00:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年02月19日

人のジーコと組織のトルシエ

あまりサッカーに詳しくありませんが、日本代表を見てると、人のジーコ・組織のトルシエのように感じます。


[人]重視の場合、短期的には強いと思います。その時点で最も力のある人・状態の良い人でチームは構成されますので。ただし中核の人がいなくなった場合はシステムから戦術まで全てを見直ししなければなりません。対応出来るかどうかが鍵てすね。個人的には長期間の戦いにらは厳しいかと。。。


[組織]重視の場合は、システム・戦術が明確のため浸透しやすく、人が変わっても目指す方向性は変わりません。長期間の戦いに向いていると思います。ただし能力のある人の個性が活かされない場合もあります。


僕は[組織]重視の戦い方が好きですが、ワールドカップでは良い結果を出して欲しいです。




kou_blue97 at 08:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Profileです。

kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、HKT宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

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