工場

2008年02月24日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



前工場長のもと積み上げられてきたものが、

新しい工場長により取り崩されていく現実。



悪に立ち向かう正義が現れるのがドラマや小説の世界だが、

そう上手くは行かないのが現実。



物事は、新しい工場長の思い通りに進んでいった。



社員や作業員だけではなく、

パート、派遣社員も削減されていく。



取引先や下請け業者への影響も計り知れない。



この大きな犠牲を、経営陣はどう考えているのか。

断腸の思い、忸怩たる思いの上の経営判断だと信じたい。

そうでなければ、犠牲者達は報われない。



派閥争いや保身、私利私欲のための犠牲であれば、許されたものではない。



そして僕らも、

今後は中堅社員として、

やがては管理職として、

我が社を支える歯車の1つとなっていく。



その過程で、

このような大きな犠牲があったこと、

その上で会社の今があることを、

決して忘れることなく、

胸に刻み込まなければならない。

それが残された者達の使命。



こんな会社、辞めようかとも考えた。



でもこの使命感を抱きながら、

まだまだ頑張っていかなければならない、

そう意識は変わっていった。





そして、人事異動の時期がやってきた。



思いもかけない異動が発表された。



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kou_blue97 at 02:01|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年02月22日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



今日も一日仕事を頑張った。



『ケンタさん、飲み行きましょうよ。

たまには事務のかおりちゃんも誘って。』

新人のジュンペイが飲みに誘ってきた。

『そうだな。よし、パーッと行くぞ。』


ジュンペイとかおりちゃんと3人で、

アジアンダイニングへ向かった。



生春巻やフォーなどでお腹も膨れてきた頃、

『なんか最近、工場の雰囲気が良くないですよね。

空気が重いっていうか。』

かおりちゃんが寂しげな目で訴える。



『全部アイツのせいですよ。

トップが代わると、こうも見事に組織がおかしくなるんですね。』

ジュンペイもいろんな思いをぶちまける。



『そうだな。あんなにやる気をそぐ人なんてあんまりいないよな。

って酒が不味くなるじゃねぇか。

俺らは俺らで楽しく仕事を頑張ろうぜ。』

言ってみたものの、不平不満は渦巻いているようだ。





そんな時は、



楽しく飲むに限る



というわけで、カラオケに場所を変え、

ジュンペイと肩を組みながら3人で『明日があるさ』を熱唱。



これからも頑張り続ける自分と、

ともに頑張っていく仲間達に、

未来があることを本当に信じたい。



『あ〜楽しかったね。

ストレス発散。』

かおりちゃんもご満悦の様子。



『じゃあ帰りは気をつけてね〜。』

とかおりちゃんを見送り、

ジュンペイと繁華街にきびすを返す。



『ケンタさん、仕事でいろいろ嫌なことも多いっすけど、ホントこういう仲間って大切ですね。

僕ちょっとモチベーション下がりっぱなしでしたけど、

頑張ろうって気になってきましたよ。』

酒だけじゃなく、自分にも酔い始めたようだ。

俺も熱く語りかける。

『人生はな・・・・。』



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kou_blue97 at 08:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年02月21日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



イエスさん(新しい工場長)の言葉は俺の心に響かない。

前の工場長の言葉が懐かしく思い出される。



『いいかケンタ。

 なんでお前みたいな大卒を工場に配属させるかわかるか?

 よく考えてみろ?』

そんなことも言われたっけ。



『モノづくりには、生産技術が大切なんだ。

 これを使ってくれる人のために、

 いかに良いものを、いかに早く、いかに安く作れるか、

 それを考えるのが俺たちプロの仕事だ。

 モノづくりのプロを育てるには、大学の知識なんか役に立たない。

 工場で何が起きているか、現場を肌で感じてもらうのがまず第1だ。

 だから最初は、工場なんだ。

 プロへの第一歩、しっかり頑張れよ。』



たぶんこの言葉は、自分への激励の言葉だったに違いない。

3ヶ月の新人研修を終え、本社や大規模支社に配属される同期がいる一方で、

工場勤務を言い渡され、軽く落ち込んでいた自分に対する励ましの言葉だった。



次代を担う若い世代の気持ちを汲み取ってくれて、

さりげない激励の言葉をかけてくれる心遣い。



その優しさが、3年たった今でも、俺の心に響き続けている。



そうだ、俺は、工場(ここ)で頑張らなければならないんだ。

前に向かって進むしかない。



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kou_blue97 at 00:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年02月13日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴るァ



『これからの時代は国内から海外へ。

我が社も生産拠点をアジアへシフトすることが必要だ。

君の工場での実績は高く評価している。

君の力を、我が社のアジア進出に生かすため、

是非海外調査室で頑張ってもらいたい。』



人事部から呼ばれた後、

事業部長から話があった。



君の実績を高く評価している、だと。

とんだ狸め。



だが人事部まで根回ししているとなると、どうやら俺の異動は揺るがないようだ。



海外調査室か。

事実上の左遷であることは誰の目にも明らかだ。



たしかに、国内生産でコスト競争を勝ち抜くのは難しい。

工場にもさらなる効率化が求められるのも当然だ。

人員削減を含めたリストラクチャリングの必要性もやむを得ない。



ただし、

削減すべき人員は工場だけではなく、

むしろ役員や本社にこそあり、

見直し再構築すべきものは、

役員や部長などの心構えにこそあろう。



長かった工場勤務の終わりが現実味を帯びてきたが、

工場とその従業員の未来は閉ざしてはいけない。



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kou_blue97 at 00:02|PermalinkComments(2)TrackBack(0)
Profileです。

kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

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