サラリーマン

2008年03月04日

僕の心の鐘も鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語が終わりました。



最後までありがとうございました。



番外編をお贈りします。



★★★★★



ここは別世界。

小さい頃、東京ディズニーランドに行った時に、

ここは別世界、

まるでファンタジー、

なんて体験をした時のように、

俺は今ここで素晴らしい体験をしている。



そう、ここは別世界、

大人のファンタジー、

in キャバクラ。





『ジュンペイくんお疲れ〜』

『うぃ〜』

水割りのグラスが重なり合う。



『会社という戦場でひたすら戦い続ける俺。

この俺の心の隙間を埋めてくれるもの。

それがナオミちゃん。

君の瞳と笑顔だ。』


『もうジュンペイくんったら口が上手いんだから〜。』



『本当だってば。

俺もようやく1人で仕事任されるようになってさ、

嬉しいしやりがいあるんだけど、

やっぱ責任も大きいし俺もまだまだ未熟で毎日大変なわけ。

何のためにこんなに頑張ってんだろうとか悩みも多いしさ。

どんだけナオミちゃんに癒されてるかわかってる?

もうどんだけ〜。』



『そうなんだ〜。

ありがとう。

ジュンペイくんの真面目に頑張ってる姿とかも見てみたいな。』



この別世界とも言える時間と空間が

お酒とともにいろいろなモノを忘れさせてくれる。



『ナオミちゃんはさ、

何で毎日頑張れるの?』



『う〜ん。やっぱり私に逢いに来てくれる人がたくさんいるのも嬉しいし、

私と話して楽しかったとか元気が出たとか、

喜んでくれる顔を見れるのが一番かな。

凄く励みになるよ。

もちろんジュンペイくんの言葉もね。』


『そうだね。

僕も上司の評価とか抜きに、

お客さんや取引先の笑顔、

仲間達の感謝の言葉、

自分の中の達成感、

いろいろ励みになることも多いな。



もちろん一番励みになるのはナオミちゃんの笑顔だけど。』


『もうジュンペイくんったら、

まともなこと言ってるようですぐからかうんだから〜。』





彼女の笑顔が僕を幸せする

僕の幸せが笑顔をつくり

また誰かが幸せになる





僕のした一つの仕事が

また新らしい何かを生み出し

新しい何かを作り上げてゆく





僕のした一つの仕事が

この世界を回り回って

また誰かを幸せにして

誰かの笑顔を生み出している





そうして世界は回っている





ナオミちゃんの笑顔が僕を幸せにし

僕の仕事が誰かを幸せにし

その誰かがまた新しい誰かを幸せにする





それはサラリーマンだって

政治家だって

キャバクラ嬢だって

ラーメン屋さんだって

主婦だって



誰かを幸せにして

誰かに幸せをもらっているのは

生きている限りみんな同じ





誰かを支え

誰かに支えられ

僕らはまた生きていく





こんな僕でも

誰かを幸せにすることが出来るんだね

そう信じて

明日も頑張ろう



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2008年03月03日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る粥





若さと元気だけが取り柄だったジュンペイも、

今では一人前に仕事をこなしている。

大きな仕事も少しずつ任されるようになってきた。



そして、仕事の質と量の増加とともに、苦労や責任も少しずつ増え、

時には大きな壁にぶち当たったりしているようだ。



定食屋で晩飯を食いながら、ジュンペイが聞いてきた。



『ケンタさん、工場長がかわるときに、何のために働くのかわかんなくなったって言ってましたよね。

答えは出たんですか?』



『答えなんてないんだよ。

ないと言うか、なくてもいいじゃんみたいな。』



『僕も最近ツラいなとか空しいなとか、

たまに何で頑張ってるのかわかんなくなったりしますよ。

そんな時は何で頑張ってるんだろうとか悩んだりしちゃいます。

同じだなと思って。』



『仕事がうまくいってる時は、きっとそんなこと考えずにバリバリ働いていて、

仕事だって仕事以外だって充実した時間を過ごしていて、

そんなこと考えたりしないんじゃないかな。



仕事でつまずいたり、上司や同僚と合わなかったり、仕事が上手くいってない時に、

何で頑張ってるのかとか、

何のために働いてるのかとか、

何かのきっかけを見つけたくて、

そんなこと考えたりするんじゃないかなと思って。』





僕を走らせている無数のもの

夢だったり目標だったり

誇りだったり信念だったり

家族だったり仲間だったり

楽しみだったり趣味だったり

振り返ればいろんなものが集まって

僕の背中を押してくれているはず

でも辛い時や苦しい時に

それらに気がつかないで

ふと立ち止まって考えてしまう

何のために走っているのか

ナンノタメニガンバッテイルノカ



理由が欲しくて

きっかけが欲しくて

僕らは悩み苦悩する



でもいろんなものが背中を押してくれていることに気付き

僕らはまた走り出す

そうして世界は回っている





『答えなんか見つからなくても、

そうやって悩んで

壁にぶち当たって

また頑張っていけばいい。

辛い時は泣いてもいいし、

飲んでもいいし、

無理する必要なんかないよ。』

こう言いながらジュンペイがまた成長の階段を一歩ずつ登っていくのを俺は喜んでいた。



『ケンタさん。

そうですね。

今は辛いけど乗り越えなきゃならない壁ですよね。

乗り越えた先にはまた一歩成長した俺が待っているから。』



『そうだ。頑張れよ。

みんな期待しているんだから。』



『ケンタさん、辛い時は泣いても飲んでもいいんですよね。』



『ああ、リフレッシュして明日の活力を生むのも大切だからな。』



『じゃあ、これからナオミちゃんの店行きましょう。

可愛い後輩の明日の活力のためですよ、先輩。』



こうして夜が更けてゆき、

また明日が始まってゆく。





課長も、工場長も、部長もみんな、

こうして壁にぶち当たって、成長していったはず。

僕らも同じように成長の階段を登ってゆく。



出世して歴史に名を残す人も入れば、

心や技術を伝承して後世に名を残す人もいる。



目指すべきものは、人それぞれ。



何のために働くのか、それも人それぞれ。



でも誇りと信念を大切に、

明日へ生きるサラリーマン物語。



ケンタとジュンペイを代表する世代の未来に期待して。



【誰がために鐘は鳴る】

第一話 完





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2008年02月28日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る押





人事部の菊池課長のもとへ、前工場長がやって来た。

「菊池くん、ご栄転おめでとう。本社はどうだい?」



菊池課長は立ち上がり、前工場長を迎える。

「ご無沙汰していました。お元気そうで何よりです。」



「実はな、早期退職制度を利用しようかと思っているんだ。」

工場にいた頃よりは穏やかな顔をしている。



「知り合いのちょっとした小さな工場で働かないかと話があり、

家からも近いし、前向きに話を進めていこうかなんて考えている。」



やはり、人事異動の傷は癒えないんだろうか。



「あれからいろんなことを考えたよ。

辛く悲しい思いももちろんした。

でも、大切なことを気付かせてくれた。」



菊池課長は完全に聞き手にまわっている。



「どうだ?

やっぱり俺は出世ラインから外れた負け組みにしか見えないか?」

笑いながら前工場長は続ける。



「仕事は、わがままも許してもらったし、

自分の好きなようにやらせてもらうことが出来て、本当に満足している。

この年にもなって、他人の評価が全てで一喜一憂するなんて寂しい人生じゃないか。

自分の信念を貫いて今までやってきて本当に良かったと思っている。

そして工場長としていい仲間たちに囲まれて、これ以上の贅沢はあるか?



俺は胸をはって会社を辞めれるよ。俺は頑張ったってな。



これからも、新しい現場でバリバリ頑張るさ。



菊池くんとか、工場のケンタとか熱いハートの男には、

後悔しない充実した仕事と人生を歩んでもらいたい。



信念と誇りをもって、楽しかったと胸をはれるよう頑張って、

この会社を支えていって欲しいと思うよ。



老兵は去るのみ。頑張ってくれ。みんなによろしくな。」



そう言って、前工場長はこの部屋を後にした。



★★★


俺は、数週間後に菊池課長の口から聞いた。

さすが男だなって率直に思った。

ジュンペイもわかってんだかわかってないんだかよくわからないが、

「格好いいっスね」と口にしていた。



俺は、それから全工場長に会うことはなかった。



でも、前工場長は工場にいろいろなモノを残していった。

一緒に働くことが出来たのはわずかだが、

俺の心の中にもたくさんのモノが残っている。



「胸をはって辞められる」という言葉の意味を深く感じる。



それは、時をかけて、社会をめぐって、次代に引き継がれ、

そうして誰かの心に伝わっていく。

そうして時代に刻まれてゆく。



そのために、鐘は鳴っているのかもしれない。





□第20話が最終回です□


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2008年02月25日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る亜

□皆さん気軽にコメントお願いします□



新しい工場長が赴任してから3ヶ月。

工場長の異動は例外的に行われたものであり、

今回通常の人事異動の季節がやってきた。



社内食堂でジュンペイと昼飯を食べながら、

そんな話題が湧き上がった。



『そろそろ異動の季節ですよね。

なんかソワソワしちゃいますね。』

今日の日替わりランチはサバ味噌煮定食。

ご飯いっぱい口にほうばりながら、ジュンペイが話してきた。



『何言ってるんだよ。

お前はまだ来たばかりの新人だろ。

お前の異動なんかあるわけねーよ。』

同じ日替わりを食いながら俺は返した。


『そうですけど。

人事なんて何が起こるかわからないっスよ。

新人だろうが何だろうが、

でもそんなの関係ねぇ!!

オッパッピーっすよ。』



この前言ったキャバクラでちょっとモノマネがウケたからって、

ジュンペイは最近そればっかだ。。。



『人事はどこまで考えてくれてるんだろうな。

一人一人の人事異動なんて全体から見れば取るに足らないことだけど、

当事者にしてみれば一大事だからな。』

血と心の通った人事を行って欲しい。



そんな会話をした数日後、

俺とジュンペイの直属の上司である菊池課長に人事異動がなされた。



菊池課長は、

本社人事部へ栄転することとなった。





□いつも読んでいただいてありがとうございます。

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2008年02月24日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



前工場長のもと積み上げられてきたものが、

新しい工場長により取り崩されていく現実。



悪に立ち向かう正義が現れるのがドラマや小説の世界だが、

そう上手くは行かないのが現実。



物事は、新しい工場長の思い通りに進んでいった。



社員や作業員だけではなく、

パート、派遣社員も削減されていく。



取引先や下請け業者への影響も計り知れない。



この大きな犠牲を、経営陣はどう考えているのか。

断腸の思い、忸怩たる思いの上の経営判断だと信じたい。

そうでなければ、犠牲者達は報われない。



派閥争いや保身、私利私欲のための犠牲であれば、許されたものではない。



そして僕らも、

今後は中堅社員として、

やがては管理職として、

我が社を支える歯車の1つとなっていく。



その過程で、

このような大きな犠牲があったこと、

その上で会社の今があることを、

決して忘れることなく、

胸に刻み込まなければならない。

それが残された者達の使命。



こんな会社、辞めようかとも考えた。



でもこの使命感を抱きながら、

まだまだ頑張っていかなければならない、

そう意識は変わっていった。





そして、人事異動の時期がやってきた。



思いもかけない異動が発表された。



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2008年02月23日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



お互い心地良い酔い加減の中、俺はジュンペイに語りかける。



『人生はな、必ずしも平等とは限らない。

今回みたいに不運な状況に陥ることも多い。

嘆いていればいいのか、

恨めばいいのか、

それとも逃げればいいのか。』



『僕ならとりあえずやけ酒っすよ』

ジュンペイが応える。



『まあたまにはいいよな。

でもそればっかりじゃ悲しいだろ。



何事も、

今おかれている環境のせいにしちゃいけない。

言い訳したくもなるし、

恨み辛みもある。

となりの芝生だって青く見えるからな。



でも、格好いい生き方ってゆうのは、

どんな環境だろうと、

与えられた環境の中で、

精一杯努力し、

常に前を向いている、

そんな生き方なんじゃね〜かな。』

ヒートアップして、さらに体が熱くなる。



『そうっすね。

周りの環境とかじゃなく、

要は自分がどれだけ出来るかってことですよね。

自分との戦い。

なんか超ヤバいっすね。

ケンタさんどんだけヤバいっすか。』



ジュンペイの気分の高揚が、

言葉を意味不明に変えてゆく。



『そうだ。

人や周りに惑わされるな。

自分の信念を貫け。

やってやろうじゃねぇか。』



繁華街で拳を握りしめるスーツ姿の若造2人が、

明日の日本経済を支える。



『ケンタさん、俺、明日から超〜頑張りますよ。

今日の俺なんてバイバイ、

常に今の自分を超え続けてやる。

信念を貫きます。』



いつになく頼もしい後輩の姿。



『熱く語り合える仲間って、最高だな。』

俺も清々しい気分だ。



『先輩、俺、信念を貫きます。

だから、明日から頑張るために、ちょっとキャバクラ行きたいっス。

この前、菊池課長に連れてってもらったとこ。』

ジュンペイの目が爛々と輝いている。



『しょうがねぇな。

割り勘だぞ。』



繁華街で拳を握りしめるスーツ姿の若造2人が、

今日の夜の経済をも支えている。



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2008年02月22日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



今日も一日仕事を頑張った。



『ケンタさん、飲み行きましょうよ。

たまには事務のかおりちゃんも誘って。』

新人のジュンペイが飲みに誘ってきた。

『そうだな。よし、パーッと行くぞ。』


ジュンペイとかおりちゃんと3人で、

アジアンダイニングへ向かった。



生春巻やフォーなどでお腹も膨れてきた頃、

『なんか最近、工場の雰囲気が良くないですよね。

空気が重いっていうか。』

かおりちゃんが寂しげな目で訴える。



『全部アイツのせいですよ。

トップが代わると、こうも見事に組織がおかしくなるんですね。』

ジュンペイもいろんな思いをぶちまける。



『そうだな。あんなにやる気をそぐ人なんてあんまりいないよな。

って酒が不味くなるじゃねぇか。

俺らは俺らで楽しく仕事を頑張ろうぜ。』

言ってみたものの、不平不満は渦巻いているようだ。





そんな時は、



楽しく飲むに限る



というわけで、カラオケに場所を変え、

ジュンペイと肩を組みながら3人で『明日があるさ』を熱唱。



これからも頑張り続ける自分と、

ともに頑張っていく仲間達に、

未来があることを本当に信じたい。



『あ〜楽しかったね。

ストレス発散。』

かおりちゃんもご満悦の様子。



『じゃあ帰りは気をつけてね〜。』

とかおりちゃんを見送り、

ジュンペイと繁華街にきびすを返す。



『ケンタさん、仕事でいろいろ嫌なことも多いっすけど、ホントこういう仲間って大切ですね。

僕ちょっとモチベーション下がりっぱなしでしたけど、

頑張ろうって気になってきましたよ。』

酒だけじゃなく、自分にも酔い始めたようだ。

俺も熱く語りかける。

『人生はな・・・・。』



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kou_blue97 at 08:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年02月21日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



イエスさん(新しい工場長)の言葉は俺の心に響かない。

前の工場長の言葉が懐かしく思い出される。



『いいかケンタ。

 なんでお前みたいな大卒を工場に配属させるかわかるか?

 よく考えてみろ?』

そんなことも言われたっけ。



『モノづくりには、生産技術が大切なんだ。

 これを使ってくれる人のために、

 いかに良いものを、いかに早く、いかに安く作れるか、

 それを考えるのが俺たちプロの仕事だ。

 モノづくりのプロを育てるには、大学の知識なんか役に立たない。

 工場で何が起きているか、現場を肌で感じてもらうのがまず第1だ。

 だから最初は、工場なんだ。

 プロへの第一歩、しっかり頑張れよ。』



たぶんこの言葉は、自分への激励の言葉だったに違いない。

3ヶ月の新人研修を終え、本社や大規模支社に配属される同期がいる一方で、

工場勤務を言い渡され、軽く落ち込んでいた自分に対する励ましの言葉だった。



次代を担う若い世代の気持ちを汲み取ってくれて、

さりげない激励の言葉をかけてくれる心遣い。



その優しさが、3年たった今でも、俺の心に響き続けている。



そうだ、俺は、工場(ここ)で頑張らなければならないんだ。

前に向かって進むしかない。



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kou_blue97 at 00:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年02月20日

誰がために鐘は鳴る

かけだし金融マンが提供するサラリーマン物語。

『誰がために鐘は鳴る』



『これは本社からの指示であり、社長の意向である。』

新しい工場長がやって来た。



あだ名はイエスさん。
目上だけに忠実だという意味のイエスマンと、イニシャルのSさんが合わさったらしい。
イニシャルではなく、部下を苛めて喜ぶからSさんと呼ばれているという説もある。

まあそんなあだ名のとおりの男だ。

そしてもちろん事業部長の忠実な飼い犬でもある。



『今、工場に求められていることは、
コスト削減と人員削減である。

いかにスムーズに工場を縮小出来るかということを第一に意識して欲しい。

本社の指示通り動いてくれればそれなりの待遇が待っている。

本社の方針に従わない者は、リストラの最有力候補とせざるを得ない。』



リストラの言葉を発しながら、薄気味悪い笑みを浮かべている。



『何がリストラだ。

無能な管理職を削減することが先だろ。

一番最初がお前だよ。』

と心の中で呟いた。



本社の指示に忠実な者が出世する構造。

その指示が正しいか正しくないかの判断はいらない。

YESと言えば、出世の階段に残り、

NOと言えば、出世の階段から蹴落とされる。



それが歪んだ組織の秩序であり、道徳とされている。




『こうして世界は回っていくんだ。』

青空を見上げながら、

ケンタのため息が、雲に向かって上っていく。



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kou_blue97 at 00:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年02月19日

サラリーマンになるということ

最近、『誰がために鐘は鳴る』シリーズでは、

たくさんの方々にご訪問いただきまして、本当にありがとうございます。

まだまだ話は続きますが、ちょっと休憩です。


こんにちはかけだし金融マンです。



かけだしプロフィールもよろしく。



僕がサラリーマンになることを本格的に決めたのは、
本格的に就職活動をしていた大学4年の時ですが、

僕がサラリーマンになるんだろうなと感じ始めたのは、
たぶん中学生くらいからだと思います。



僕は、一般的な団塊ジュニア世代と同じように、
明確な将来の夢や目標がない、
モラトリアム人間の一人でした。

ただ、モラトリアム人間と言えども、
自分探しにいたずらにさまようだけではなく、
何かに一生懸命であったり、
スキルアップに勤しんだりと、
素晴らしい人や尊敬する人もたくさんいました。



いい高校に入り、いい大学に行くということが、
本来は将来の夢や目標達成のための手段であるはずが、
単なる目的となってしまった若者が多いのが、団塊ジュニアの世代の特徴の1つであり、
それは若者だけのせいではなく、時代や社会も大きな原因だったのだと思います。



そんな僕も、大きな夢を抱くわけでもなく、
単なる目的となることに多少の疑問を感じながらも、
夢を抱くのは大学生になってからでも遅くはないとか、
しっかり人間的に成長する中で焦らず人生を考えるべきだとか、
大学に行くことにより将来の可能性もきっと広がるという思いのもと、
人並みに受験勉強という戦いを繰り広げてきたわけなのです。



大学生となり、自由という名のもと、僕の目の前には無数の選択肢が広がりました。



バイト、サークル、旅行、留学、
そこにはそれぞれの楽しみがあり、
それぞれの進むべき道がありました。



僕はアメフト部を選びました。



アメフトを選ぶことにより、
かけがえのない大切なモノを得ることが出来、
数多くの選択肢という道を犠牲にしました。



そして大学生活が残り1年となる頃、
僕は就職活動を始めました。
文系商学部を受験する段階で、サラリーマンになることは8割方決まっていました。



サラリーマンになるならどこの会社でも同じだと思う一方、
どうせ同じなら社会貢献性や社会的使命が強く、
子どもたちに誇れる会社にしたいと思いました。
ただし、受験と同じように、就職も目的ではなく手段なので、
どこの企業に入るかではなく、
そこで何をするのかが大切なんだと、
就職活動ではその会社で働く自分をイメージすることを重要視しました。



就職活動にはいろんな人がいました。
大学時代に資格を持っていたり、
ゼミで大きな功績を残していたり、
留学経験が豊富だったり、
語学力が秀でていたり、
凄い人もたくさんいました。



でも就職活動はその時点が全てではなく、
5年後、10年後にどれだけの人間になっているかで採用が決まるものだと思います。
ポテンシャルが大切なのだと今でも思います。



僕が今の会社に入る時に、言った言葉があります。



すでに社会人としての芽が出ている人達もいます。
花が咲き始めている人達さえいます。
僕は資格もないし、大学の成績もたいしたことはない。
社会人としての芽はまだ出ていない。
でもアメフト部でディフェンスキャプテンとして過ごす中で、
人間的に大きく成長することが出来、
戦略的に考えることの大切さも実感した。
将来、より大きな芽を出し、より素晴らしい花を咲かせるため、
人間という豊かな土づくりを頑張ってきた自信はあります。と。



これから就職活動をする方々へ。



体育会系はもちろん、
バイトだってかけがえのない経験をした人もいるだろうし、
留学だって、一人旅だって、
ボランティアだって、資格だって、
それは何だっていいんです。



ただそれをどれだけ一生懸命やってきたか。
それをどんな思いでやってきたか。
それを伝えるだけで、
あなたがどんな人間が、
あなたがどれだけ成長したか、
あなたがどれだけポテンシャルを秘めているか、
必ず会社に伝わるはずです。



若いサラリーマンの方々へ。
サラリーマンだって同じです。
若いうち、下積み時代の苦労や経験、
そこに裏付けされる努力と想いがあれば、
必ず未来が開けるはず。



サラリーマンだって、
熱く、誇れる人生を送りたい。
時代に自分を刻みたい。



そんな想いから
『誰がために鐘は鳴る』を連載しました。



何か感じてもらえるものがあれば、最高の幸せです。



未来ある就職活動中の大学生と、
次代を担う若いサラリーマンと、
愛する息子と娘にこの物語を捧げます。



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kou_blue97 at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Profileです。

kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

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