2015年12月04日

大人の恋の行方

「もうすぐ、クリスマスですね。」

『ああ、街を歩いていてもそんな感じだな。そんなに浮かれる歳でもないけどな。』

「実は、最近気になっている人がいて・・・。」

『なんだ?どうした?もうお前もアラフォーに差し掛かる年代にして、第二の青春か?』

「最初は素敵な人だなって思っていただけで、そういうのってよくあるじゃないですか。それが、だんだんと思いが強くなって、最近は夢にまで見るようになってきました。」

『ふーん。意外にプラトニックだな。お前らしくもない。で、相手は独身か?独身はやめとけ。』

「相手は年上で、結婚していて、子供もいて、僕と同じ環境です。」

『いいじゃねえか。憧れのお姉さん、くらいがいいよ。心の中で思っておけ。』

「でも、この好きって気持ちを伝えたいなって、最近思うんですよ。つき合って欲しいとか、恋人になりたいとかの願望はないんだけど、ただ好きって気持ちを伝えるだけでいいから。」

『それって、相手のことを何も考えてないよ。そんなので喜ぶと思うか?喜ばないよ絶対。ただの迷惑だからやめとけ。ただ、久しぶりに恋をした自分に酔ってるだけじゃん。恋を楽しみたいのはわかるけど、相手の気持ちも考えてやれ。嫌われて、今の関係だって壊れるだけだぞ。』

「ちょっとは喜んでくれるかなって淡い期待を抱いてました。たしかに、ただの迷惑かもしれないな。お互い意識して、今までみたいに仲良く出来ないのも嫌だし。でも、好きだから伝えたいな・・・。」

『まあわからなくもないけどな。でも、家庭を壊さないように程々にな。そうやって、悩んでいるうちが幸せだよ。しばらくそうやって青春を楽しめ。クリスマスだしな。』

「悩んでいるうちが幸せ、ですか?」

『そうだよ。この気持ちを伝えて、相手が喜んでくれたら嬉しいとか、もしかしたらデート出来るんじゃないかとか、いろいろ夢が膨らむだろ?そうやって楽しんでいればいいんだよ。行動には移さないで。』

「たしかに、家庭を壊す気もないし、妻を愛してるから、行動には移さないほうがいいんでしょうけどね・・・」

『そんなことで悩んでるなんて、お前は幸せだな。俺だって、そうやって悩んでいる時期が一番幸せだったかもしれないよ・・・。』

「えっ、どういうことですか?それって・・・。

『俺はさ、行動に移しちゃったんだよ。そして、相手も応じてくれて、恋に落ちた。その時は楽しかったよ。でもな、そんな恋には幸せな未来はないんだ。もう引き返せない。引き返せるうちが幸せだ。道を踏み外すなよ。大切な子供と一緒に暮らせなくなるんだからな。人生で、これ以上に後悔することなんて、ないぞ・・・。』

「せ、先輩・・・。」



−連載小説化を検討していたけど、妻の承認が得られなかったため、1話限りのショートバージョンにて提供する大人の恋の物語−







kou_blue97 at 23:50│Comments(0)TrackBack(0) 后箆∈椒轡蝓璽困發痢 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Profileです。

kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、HKT宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
記事検索
画像
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 2019 夏
  • 人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ
  • 人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ
  • 人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 奥多摩で洞窟探索
  • 僕たち私たちの近況@東京
  • 僕たち私たちの近況@東京
  • 僕たち私たちの近況@東京
  • 僕たち私たちの近況@東京