2013年11月28日

シスターとのキスの味

2013年11月24日、関西学生アメリカンフットボール最終節が行われた。対戦カードは、関西学院大学(6勝0敗)vs立命館大学(5勝1敗)。前節終了時点で全勝キープは関西学院大学1校となったため、最終節を待たずに関西学院大学がリーグ優勝を決めている(最終節に負けたとしても1敗で並び同率優勝となる)。

通常、アメフトのリーグ戦は、前年優勝校が下位チームと戦っていき、最後に前年1位と2位のカードとなる。そのため、前年順位をベースに見て順当に前年上位校が勝ち進むと最終節は全勝同志の対決となるが、途中でアップセットがあると全勝対決とはならないことも多い。

2013年の関東・関西リーグをみると、最終節まで全勝をキープし全勝対決となったのは関東1部Bブロックの日大−明治のみであり、関東1部Aブロックは法政(早稲田が立教に負けたため)、関西1部は関西学院(立命館が京都大に負けたため)と全勝キープは1校という状況。

ということで、関西学院大学は引き分け以上で単独優勝、負けても同率優勝でプレーオフという優位な状況となっていた。



結論から言うと、関西リーグ最終節は関西学院大学と立命館大学は無得点による引き分け(スコアレスドロー)となり、関西学院大学(6勝1分)でリーグ単独優勝を果たし、3年連続で甲子園ボウル出場権(決定戦出場)を得た。正式には、西日本代表校決定戦出場権であるが。



アメフトの世界では、引き分けの試合は「シスター(妹)とのキスの味」と表現される。後味の悪さという意味か、それとも罪悪感的な感じかと想像したが、まったくエキサイティングではないという意味らしい。

関西学院大学が0−0で引き分けて、リーグで1番上位の成績を残したので、リーグ代表として次のトーナメントに進む。何らおかしいところはない。

引き分け狙いで戦った。それもごく当たり前の戦術だ。サッカー日本代表が引き分け以上でW杯出場権がかかった試合であれば、引き分け狙いで戦ったとしてもおかしくない。むしろ、無駄なリスクは負わないべきだ。



ただし、関西学院大学の試合結果について、業界ではいろいろ物議を交わしている。

最後の攻撃で、敵陣深くまで攻め込み得点を取る機会があったにも関わらず、時間を流して引き分けたことについてだ。

もちろん、少ないリスクを負ってでも得点を取り3−0という明確な結果を残した方が、選手にとっては良かったのは間違いない。

ただし、その少ないリスクを負うことによって負ける可能性は0%ではない。数%は残っている。

関西学院大の選手にとって、立命館に勝って全勝することが最後の目標ではなく、リーグを優勝し、大学日本一になり社会人にも勝って真の日本一になることが目標なのであれば、無駄なリスクを負わない戦術で良いと思う。

結果がすべてだ。正しい選択だ。

ただし、監督とヘッドコーチと選手達が、正しい選択だと1枚岩になっていることを信じたいのと、勝ち切った方が選手達の得るものは大きかったということも間違いないのだが。



今年の日本シリーズ第7戦での田中将大投手の9回の登板も同じことが言える。

あれは、僕的には正しい選択ではない。明らかに巨人打線の力と田中投手の疲労具合を考えると、負うリスクは大きすぎる。日本一になる可能性を考えると、明らかに謝った選択である。

ただし、リスクを負った分、得られた効果は大きかった。彼にとっても、チームにとっても、ファンにとっても、マー君で勝てて良かったのだろう。

負けた時のダメージ、責任の所在等、失うものも計り知れないが。

それが、リスクとリターンの関係。勝負の世界。

リスクを負わなければ、リターンは得られない。



そんなことを考えさせる試合だった。

関西学院大学の鳥内監督。リスクを最小限に抑えた戦い方で、見事引き分けでも良い戦い方をしていた。そして、結果として引き分けとなった。

引き分けって、狙って出来るのだろうか。ゲームプランが的中したのだろうが、どれくらいの確率で引き分ける予定だったのか聞いてみたい。

「引き分けなど狙っていない。リスクを抑えて勝ちに行ったが、勝てなかっただけ。」

そう答えるのだろうな。なんとなくだけど。

kou_blue97 at 23:50│Comments(0)TrackBack(0) 検淵▲瓮侫箸里海函 

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kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、HKT宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

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