2013年06月10日

軌跡

ここ5年間くらいの「仕事」がテーマのblog記事を振り返りました。
仕事柄、いろいろな経営者達と接することが出来、人間として、男として学ばせていただいていることを再認識しました。その記事の内容を読むと、誰と話した時のことか頭に浮かんできます。
徳島でも、どんな出会いがあるのか楽しみですね。さて、振り返ってみます。


(1)後を継いだ彼

今週は、融資の相談に加えて年末挨拶や会合があり、たくさんの経営者の方々と話す機会があった。その中には、僕の1つ年下で、父親の個人経営を継ぐために勤めを辞めた若者もいた。もともと彼は後を継ぐつもりもなく外の世界に飛び出したが、サラリーマンよりも父親の仕事にやりがいを感じて戻ってきた。いろいろ事情があるかもしれないが、昔に比べ、何が何でも後を継がなければならない時代ではなくなっているだろう。彼はなぜ後を継ごうと思ったのか。

それは、男として社長の背中に魅力を感じたからだろう。

熱さを表に出さないクールな社会人が増えている。それはそれでいいと思うが、サラリーマンであっても仕事の魅力ややりがいをもっと若い世代に示していかなければ、希望も情熱もないサラリーマンが増えてしまうのではないかと危惧なんかして、俺も年を取ったなと思う。仕事に費やす時間は人生の大半。どうせやるなら、熱く楽しくやらなきゃ損かな。


(2)新しい時代の扉

食の世界で権威のある方が、最高のモノとは何かという話題で、「要は、また買いたいと思ってもらえる価値があるかどうか。」その意味とは、モノづくりの中で品質を追求したりこだわったりするのも大切だが、それがどれだけ求められていてどれだけ価格として受け入れてくれるかも大切だということだと、僕は感じました。決して独りよがりではいけないということですね。

もう一つは、会合か何かで軽く話したことがあって、彼とつながれば人脈から何から広がるんじゃないかなと思っていた人にアポを取り、ちょっと時間をとってもらいました。思っていたとおりの感じでした。「…みたいなことをやっていかないと、新しい時代の扉は開けないよね。」なかなか有意義な時間を過ごしました。

新しい技術を取り入れ先駆者としてチャレンジしている会社があります。その結果、その技術が広がり、業界や地域の発展に貢献しました。ただし、そこ会社は経営的には優れているどころか逆に厳しい状況となっています。僕は、新しい技術を取り入れる中でいろいろ不都合や失敗があり、開発者たちと試行錯誤を経て普及していく技術になったのではないかなと思います。そういう意味では、功績は大きいのではないかなと。

新しい時代の扉を開けるためには、たくさんの犠牲と失敗と汗と涙があって、それは想像以上に価値があることなんだろうなと思います。戦国時代の戦でも、誰よりも先頭に立って敵に向かっていく男の犠牲が、どれだけ貢献しているか計りしれないことのように。


(3)時間の流れ方

先週同期会があって、同期それぞれ立場も環境も違って、自分としてもいろいろ思うところがあった。ふと立ち止まると、自分の頑張った足跡を振り返ってみて、それが何か価値あるものを生み出せたのか不安になる。頑張ったけど、意味があったのかと。そんなこともあり月曜日はモチベーションが低かった。火曜日は外回りや会合で顧客と接する。語り合う。水曜日も顧客と打ち合わせや商談。

いい悪いとは違った意味で、本部と支店では時間の流れ方が違うんじゃないかなと思った。それは当然なことで、どちらが価値があるとか意味があるとか差はないんだろうな。今やるべきことは、現場で生きた経済と戦っている経営者のために頑張り、時には厳しいことを言い、ともに支え合うこと。それ以外は無理に考える必要もないし、そんな時間もない。

流れる時間の感じ方って、人それぞれなんだろうな。限られた時間。大切に使ってますか?


(4)その向こうにあるもの

ある若い経営者が言っていました。昔は業界を支えようとしてきた諸先輩方に憧れていた。そして諸先輩方は成功した。しかし成功の向こうにあったものは、女と車。さあこれから成功しようと頑張る自分達にとって、成功の向こうに女と車しかないのなら、それはとても虚しい。そんなこと言ってました。

たしかに自分もこれから一生懸命頑張ったその向こうに何が待っているのか、楽しみであり不安でもある。成功を手に入れて家族を失ったなんて人生だけはごめんだ。成功するかどうかは別に、充実した日々と積み上げられた喜びと家族の笑顔があれば、それが一番幸せなんじゃないかなって。そう思って明日も頑張りたい。


(5)永遠の課題

2、3年前、融資をしなかった借入相談がありました。数億円の事業拡大です。財務基盤と債権保全は脆弱ながら、事業計画に妥当性があり、融資すべきと判断しました。おそらく、うちの会社でも融資すべきだと前向きに取り組む担当者は少ないんじゃないかと思います。業界の特性と決算書ではわからない会社の強みと事業スキームがうまくマッチしてストーリーとなりました。いわゆる審査の目利きですね。

一度は本部に差し戻されましたが、再度整理して本部に説明に行き、なんとか部長まで条件付きで了解をもらいましたが、結局は差し戻されました。組織としての結論は出たため社長と専務に説明しました。

融資すべきだったのか、融資すべきじゃなかったのか、僕の中では永遠の課題でした。

久しぶりに専務に逢いました。あれからリーマンショックを始めとしていろいろなことが起こりました。「今思えば、あの時に事業をしなくて良かった。審査が通らなくて良かったよ(笑)。」本心なのか、皮肉なのか、強がりなのかはわかりませんが、笑顔でそんなことを言われました。「あの時に事業が出来ていれば」と思われていないか、少なからず不安でした。

ただし「あの時に事業をやらなくて良かった」という言葉がずっとひっかかります。これが本心であれば、当時「融資すべきだ」と判断した僕は間違っていたことになります。あの時融資していれば、役員や従業員数十人を不幸にしてしまったのかもしれない。今頃後悔していたのかもしれない。一方で、もしかしたら事業が大成功していたのかもしれない。今となってはわかりません。過去の事象にタラ、レバは意味がありませんから。

融資は、経営者の夢を実現させる力を持つ一方で、人生を終わりにさせる力をも持っている。だからといって融資を怖がってはいけない。リスクがあっても必要な融資は積極的にやらなければならない。これもまた、永遠の課題ですね。顧客の相談には親身に対応して、融資をするにしろしないにしろ、お互いが納得出来る結論を出す。今まで大切にしてきたことと変わりません。そう心に言い聞かせて、また明日から頑張ります。


(6)サラリーマンの限界

最近、サラリーマンには限界があるなと感じています。サラリーマンなら誰もが一度は考えますよね。僕も初めてそんなことに気付いたわけではありません。ただ、仕事柄いろんなタイプの経営者の方にお会いしたり、いろんな方のblogを読んだり、良い意味で多くの刺激を受けることが出来て、ふと再認識したわけです。

サラリーマンには限界があるな、と。

別に今の仕事や今の職場環境に不満があるわけではありません。もちろんやりがいもあれば、自分にしか出来ないなと自負出来る仕事もあります。でも、自分で完結する仕事って少ないんです。自分では何も決められやしない。逆に、経営者の立場では経験出来ないような大きな仕事が出来たり、大きな金額を動かせたりはしてます。会社の看板があるから。逆に言えば、自分の権限では鉛筆1本買えやしない。そう考えると、なんか寂しいな。まだ大学時代にアメフト部でディフェンスキャプテンやってた時の方が自分に権限があったし、自分で決められることが多かった。ただ、責任は全部自分が背負ってた。

経営者の方々って、自分の裁量で何でも決められて、何でも出来て、自由なんだ。ありふれた誤解ですよね。何でも決められて自由なんだけど、何でも決めなければならないし、全て責任を取らなければならない。サラリーマンが背負う会社の看板なんか比べものにならないくらい重いんだろうな。

自分で経営者を選んだ人、必然的に経営者になった人、自分の意思とは関係なく、経営者になった人。いろんな経営者がいますよね。いろんなサラリーマンもいます。よく、会社の看板だけで付き合ってもらうんじゃなく、自分を評価して付き合ってもらえて一人前。まだまだ道のりは遠いな。

サラリーマンには限界があると認識した上で、いろいろやったろうじゃんか。サラリーマンだって、出来ることはいっぱいあるから。




kou_blue97 at 23:13│Comments(0)TrackBack(0) 機併纏のこと) 

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kou_blue97

〇札幌生まれ札幌育ち。現在は東京在住(←徳島←千葉…)。転勤族のサラリーマン。ミスチル世代の団塊ジュニア。
〇好きなモノ
 アメフト観戦、ミスチル鑑賞、blog執筆、子供とおでかけ、宮脇咲良を応援、転勤で知らない土地を満喫、現実と妄想の狭間で微笑ましく生きる、小さな幸せのかけらを積み重ねる。

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