2013年06月

2013年06月16日

久しぶりのアメフト観戦(徳島大学パイレーツ)

真夏日でしたね。暑い。午前中から暑くて、娘とかき氷食べました。
そんな暑い中、もっと熱い男たちが、グラウンドで戦っていました。

「徳島大学パイレーツ vs 愛媛大学ボンバーズ」
徳島大学グラウンドでの交流戦です。

ここ3年は関東で社会人リーグを中心に観戦していたので、学生の試合は久しぶり。
2006年に埼玉に住んでいた時、アミノバイタルフィールドや味の素スタジアムで数試合観て以来かな。
グラウンド(土)の試合なんて、観るのも約10年ぶりかもしれない。
現役時代はもちろん土だったんで、懐かしいな。
10年ちょっと前、僕もこうやって暑い中をグラウンドで、妻も同じく他チームだけどグラウンドで、青春時代を過ごしたんだなぁと懐かしくなりました。
隣では、ラクロス部の女の子達も練習していて。青春ですね。

というわけで、縁あって、徳島の地で生活することになったので、その思いもあり応援に行ってきました。


<第1Q>

徳島大のキックオフで試合開始。 最初のシリーズは愛媛大はパント。徳島大の最初のシリーズは不運にもインターセプトされ、愛大が良いフィールドポジションから反撃。ドライブを重ねて、ランプレーで愛媛大が先制TD。

徳島大0−7愛媛大

愛媛大のキックオフで試合再開。徳島大の攻撃は痛恨のファンブルロスト。敵陣深くからの愛媛大の攻撃。ここは徳島大の守備陣が粘り、愛媛大がFGを狙うも失敗。徳島大の反撃で第1Q終了。暑いので、ウォータータイムを入れながら陣地交替。


<第2Q>

徳島大学がQBのラン等を中心にドライブを続け、敵陣深くに切り込むも、FGは失敗。一方、愛媛大学はタイミングの良いパスでのドライブを続け、最後もパスプレーでTD。

徳島大0−14愛媛大

愛媛大のキックオフ。徳島大学もテンポよく攻めるも、インターセプトされ、攻守交替で前半終了。


<ハーフタイム>

徳島大OBの方々に声をかけていただきました。
ありがとうございました。


<第3Q>

愛媛大キックオフで後半開始。徳島大の反撃開始。上手くプレーを組み立て敵陣深くゴール前までドライブするも、ギャンブル失敗。その後も徳島大の守備陣がふんばり、愛媛大の攻撃はノーフレッシュでパントへ。再び徳島大の攻撃へ。


<第4Q>

徳島大はランプレーで1フレッシュ獲得も、ギャンブル失敗。愛媛大の攻撃もノーフレッシュ。両チーム守備の我慢比べ。続く徳島大も1フレッシュ獲得後、次シリーズはパントを余儀なくされる。愛媛大の攻撃で、WRがランアフターキャッチで50y超のゲインを見せ、タッチダウン。

0−21

愛媛大のキックオフ。徳島大は残り時間も少なく2ミニッツオフェンスを展開も、ギャンブル失敗。敵陣深くで開始した愛媛大は、プレーアクションパスで4本目のタッチダウン。

0−27

最後に徳島大がキックオフ後に好リターンを見せるも、試合終了。


<雑感>
ライン戦はほぼ互角。インサイドのプレーは徳島大が優勢で、力の差は点差程ないように感じました。
愛媛大は、QBのパスの精度が高く、要所要所でパスを成功させていたのがターニングポイントでしょうか。
ただし、徳島大DB陣も好カバーを見せていましたが、反則(インターフェア)が2度か3度あり、紙一重のプレーなんで不運もあったように思います。
目立っていたのが、愛媛大のタイミングパスと徳島大のQBラン(スクランブル含)。あとは徳島大のインサイドのロングランもありました。

地方リーグ経験者として、両チームとも頑張って、アメフトを盛り上げて欲しいなと思いました。

暑い中、選手の皆さん・コーチ陣・マネージャーさん、お疲れさまでした。
その熱さは、後の人生においても必ず役に立ちます。頑張ってください。

kou_blue97 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 検淵▲瓮侫箸里海函 

2013年06月10日

軌跡

ここ5年間くらいの「仕事」がテーマのblog記事を振り返りました。
仕事柄、いろいろな経営者達と接することが出来、人間として、男として学ばせていただいていることを再認識しました。その記事の内容を読むと、誰と話した時のことか頭に浮かんできます。
徳島でも、どんな出会いがあるのか楽しみですね。さて、振り返ってみます。


(1)後を継いだ彼

今週は、融資の相談に加えて年末挨拶や会合があり、たくさんの経営者の方々と話す機会があった。その中には、僕の1つ年下で、父親の個人経営を継ぐために勤めを辞めた若者もいた。もともと彼は後を継ぐつもりもなく外の世界に飛び出したが、サラリーマンよりも父親の仕事にやりがいを感じて戻ってきた。いろいろ事情があるかもしれないが、昔に比べ、何が何でも後を継がなければならない時代ではなくなっているだろう。彼はなぜ後を継ごうと思ったのか。

それは、男として社長の背中に魅力を感じたからだろう。

熱さを表に出さないクールな社会人が増えている。それはそれでいいと思うが、サラリーマンであっても仕事の魅力ややりがいをもっと若い世代に示していかなければ、希望も情熱もないサラリーマンが増えてしまうのではないかと危惧なんかして、俺も年を取ったなと思う。仕事に費やす時間は人生の大半。どうせやるなら、熱く楽しくやらなきゃ損かな。


(2)新しい時代の扉

食の世界で権威のある方が、最高のモノとは何かという話題で、「要は、また買いたいと思ってもらえる価値があるかどうか。」その意味とは、モノづくりの中で品質を追求したりこだわったりするのも大切だが、それがどれだけ求められていてどれだけ価格として受け入れてくれるかも大切だということだと、僕は感じました。決して独りよがりではいけないということですね。

もう一つは、会合か何かで軽く話したことがあって、彼とつながれば人脈から何から広がるんじゃないかなと思っていた人にアポを取り、ちょっと時間をとってもらいました。思っていたとおりの感じでした。「…みたいなことをやっていかないと、新しい時代の扉は開けないよね。」なかなか有意義な時間を過ごしました。

新しい技術を取り入れ先駆者としてチャレンジしている会社があります。その結果、その技術が広がり、業界や地域の発展に貢献しました。ただし、そこ会社は経営的には優れているどころか逆に厳しい状況となっています。僕は、新しい技術を取り入れる中でいろいろ不都合や失敗があり、開発者たちと試行錯誤を経て普及していく技術になったのではないかなと思います。そういう意味では、功績は大きいのではないかなと。

新しい時代の扉を開けるためには、たくさんの犠牲と失敗と汗と涙があって、それは想像以上に価値があることなんだろうなと思います。戦国時代の戦でも、誰よりも先頭に立って敵に向かっていく男の犠牲が、どれだけ貢献しているか計りしれないことのように。


(3)時間の流れ方

先週同期会があって、同期それぞれ立場も環境も違って、自分としてもいろいろ思うところがあった。ふと立ち止まると、自分の頑張った足跡を振り返ってみて、それが何か価値あるものを生み出せたのか不安になる。頑張ったけど、意味があったのかと。そんなこともあり月曜日はモチベーションが低かった。火曜日は外回りや会合で顧客と接する。語り合う。水曜日も顧客と打ち合わせや商談。

いい悪いとは違った意味で、本部と支店では時間の流れ方が違うんじゃないかなと思った。それは当然なことで、どちらが価値があるとか意味があるとか差はないんだろうな。今やるべきことは、現場で生きた経済と戦っている経営者のために頑張り、時には厳しいことを言い、ともに支え合うこと。それ以外は無理に考える必要もないし、そんな時間もない。

流れる時間の感じ方って、人それぞれなんだろうな。限られた時間。大切に使ってますか?


(4)その向こうにあるもの

ある若い経営者が言っていました。昔は業界を支えようとしてきた諸先輩方に憧れていた。そして諸先輩方は成功した。しかし成功の向こうにあったものは、女と車。さあこれから成功しようと頑張る自分達にとって、成功の向こうに女と車しかないのなら、それはとても虚しい。そんなこと言ってました。

たしかに自分もこれから一生懸命頑張ったその向こうに何が待っているのか、楽しみであり不安でもある。成功を手に入れて家族を失ったなんて人生だけはごめんだ。成功するかどうかは別に、充実した日々と積み上げられた喜びと家族の笑顔があれば、それが一番幸せなんじゃないかなって。そう思って明日も頑張りたい。


(5)永遠の課題

2、3年前、融資をしなかった借入相談がありました。数億円の事業拡大です。財務基盤と債権保全は脆弱ながら、事業計画に妥当性があり、融資すべきと判断しました。おそらく、うちの会社でも融資すべきだと前向きに取り組む担当者は少ないんじゃないかと思います。業界の特性と決算書ではわからない会社の強みと事業スキームがうまくマッチしてストーリーとなりました。いわゆる審査の目利きですね。

一度は本部に差し戻されましたが、再度整理して本部に説明に行き、なんとか部長まで条件付きで了解をもらいましたが、結局は差し戻されました。組織としての結論は出たため社長と専務に説明しました。

融資すべきだったのか、融資すべきじゃなかったのか、僕の中では永遠の課題でした。

久しぶりに専務に逢いました。あれからリーマンショックを始めとしていろいろなことが起こりました。「今思えば、あの時に事業をしなくて良かった。審査が通らなくて良かったよ(笑)。」本心なのか、皮肉なのか、強がりなのかはわかりませんが、笑顔でそんなことを言われました。「あの時に事業が出来ていれば」と思われていないか、少なからず不安でした。

ただし「あの時に事業をやらなくて良かった」という言葉がずっとひっかかります。これが本心であれば、当時「融資すべきだ」と判断した僕は間違っていたことになります。あの時融資していれば、役員や従業員数十人を不幸にしてしまったのかもしれない。今頃後悔していたのかもしれない。一方で、もしかしたら事業が大成功していたのかもしれない。今となってはわかりません。過去の事象にタラ、レバは意味がありませんから。

融資は、経営者の夢を実現させる力を持つ一方で、人生を終わりにさせる力をも持っている。だからといって融資を怖がってはいけない。リスクがあっても必要な融資は積極的にやらなければならない。これもまた、永遠の課題ですね。顧客の相談には親身に対応して、融資をするにしろしないにしろ、お互いが納得出来る結論を出す。今まで大切にしてきたことと変わりません。そう心に言い聞かせて、また明日から頑張ります。


(6)サラリーマンの限界

最近、サラリーマンには限界があるなと感じています。サラリーマンなら誰もが一度は考えますよね。僕も初めてそんなことに気付いたわけではありません。ただ、仕事柄いろんなタイプの経営者の方にお会いしたり、いろんな方のblogを読んだり、良い意味で多くの刺激を受けることが出来て、ふと再認識したわけです。

サラリーマンには限界があるな、と。

別に今の仕事や今の職場環境に不満があるわけではありません。もちろんやりがいもあれば、自分にしか出来ないなと自負出来る仕事もあります。でも、自分で完結する仕事って少ないんです。自分では何も決められやしない。逆に、経営者の立場では経験出来ないような大きな仕事が出来たり、大きな金額を動かせたりはしてます。会社の看板があるから。逆に言えば、自分の権限では鉛筆1本買えやしない。そう考えると、なんか寂しいな。まだ大学時代にアメフト部でディフェンスキャプテンやってた時の方が自分に権限があったし、自分で決められることが多かった。ただ、責任は全部自分が背負ってた。

経営者の方々って、自分の裁量で何でも決められて、何でも出来て、自由なんだ。ありふれた誤解ですよね。何でも決められて自由なんだけど、何でも決めなければならないし、全て責任を取らなければならない。サラリーマンが背負う会社の看板なんか比べものにならないくらい重いんだろうな。

自分で経営者を選んだ人、必然的に経営者になった人、自分の意思とは関係なく、経営者になった人。いろんな経営者がいますよね。いろんなサラリーマンもいます。よく、会社の看板だけで付き合ってもらうんじゃなく、自分を評価して付き合ってもらえて一人前。まだまだ道のりは遠いな。

サラリーマンには限界があると認識した上で、いろいろやったろうじゃんか。サラリーマンだって、出来ることはいっぱいあるから。




kou_blue97 at 23:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 機併纏のこと) 

2013年06月08日

竜宮の磯

梅雨の中休みなのか、梅雨入り前なのかわかりませんが、最近は好天に恵まれています。

とゆーことで、子供達のスイミングの後、磯遊び!


鳴門市は、竜宮の磯にやってきました。

09658783.jpg竜宮の磯


大鳴門橋や淡路島を望める、美しい海岸です。

「干潮になると磯場と砂浜が陸続きとなる『竜宮の磯』は、この竜宮城の伝説をもとに名付けられたとも言われています。岩場に取り残された小魚や海の生き物の観察なども楽しめます。 」

との情報をみて、ちょうど干潮のタイミングで行ってみました。

b8bdae98.jpg


子供達は長靴で。

f55a7461.jpg潮だまり


ヤドカリとカニくらいはいるかなと思っていましたが、小魚やカレイの稚魚も。

さらには、タコまでいました。すげー。

9858510b.jpgタコ


タコは、捕まえてちょっと観察して、すぐにさようなら。

大きく育てよ!

0381a100.jpg砂遊び


最後は、満潮時に出来た水たまりから、海まで川づくり。

小学校の時に砂場で遊んだなぁ。懐かしい。

結構、大人も盛り上がれました。


車で30分でこんな場所があるなんて。

徳島最高。

また、来るぜ〜

kou_blue97 at 23:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 供淵廛薀ぅ戞璽箸里海函 

2013年06月05日

ほたるの光

徳島も梅雨入りしました。

amazonで買った大きなポンチョが活躍する季節ですね。

さて、先週末はほたるを見に行ってきました。

吉野川市は美郷です。美郷ほたる館のある辺り。

早く見たい気持ちを抑えきれず、やや肌寒く雨が降りそうな天気でしたが、行ってきました。

途中、雨がちらほと降ったり止んだり。

不安げな道中。

辺りが暗くなるころ、到着。

いました。ほたる。

ほたるが夜の闇の中を、光を放ちながらふわふわと舞っています。

光の放ち方も、舞い方も、美しくて、儚い。

美しくて、はかない。

でも、強い存在感。

感じる、生命力。

自然の力。圧巻です。

神秘的。

幻想的。

生きる力を、ありがとう。



kou_blue97 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 供淵廛薀ぅ戞璽箸里海函 

2013年06月04日

GIFT〜love one another〜 前編・完

<主人公>
ケンジ
28歳営業マン。入社5年目。
そして結婚3年目。今年子供を授かったばかりであり、父親としても、人間としても大きく成長していく年頃。

ケイコ
37歳。一流企業に勤める夫、中学生の娘と小学生の息子がいる家庭。夫は単身赴任が長いため、実家の母と同居。昼間は外で働いている。


<第1話>
X'masは赤ちゃんを囲みながら家族水入らずで過ごし、年末年始は実家に帰ったケンジ。家族の絆を再認識する時間が流れる。胸の中につかえる罪悪感と背徳感。夜、布団に入り寝ようとすると、ケイコの笑顔が思い出される。

「こういう風に終わって良かったんだ」  そう、言い聞かせる。それが正しい選択。年が明け、また現実の多忙な日々が戻る。仕事は忙しい。忙しくて、幸せだ。いろんなことを忘れさせてくれる。

「家族のために、チビのためにも、頑張らないとな。」  充実した日々。

「ケンジさん、最近輝いてますね!なんかいいことあったんですか?」  昼飯を食いながら、ジュンペイが声をかける。

「まぁな。守るべきものがあると、男も強くなるんだよ。お前もそのうちわかるさ。」  軽くケンジが返す。

「今日は夕方から営業会議ですよね。終わったらパァーと行きましょうね!」

営業会議。3月は多忙だ。スケジュール確認のため手帳を開く。3月19日に赤いマークが。

「ケイコさんの誕生日だ。」  忘れかけていたケイコを強く思い出す。


<第2話>
X'masは、娘と息子のために料理に腕をふるう。毎年恒例のクリスマスチキンと手作りケーキ。子供達のリクエストどおり。旦那とは10年くらいクリスマスなど過ごしていない。もちろん旦那からはプレゼントなどない。毎年、手作りのクリスマスケーキを美味しそうに食べてくれる子供達の笑顔が最高のX'masプレゼント。それだけで充分に幸せ。

それに、今年は。。。ケンジとの楽しいひと時。

「神様がくれたX'masプレゼントだったのかな。」 大切な思い出として胸に刻み込まれた。

でも、もう思い出してはいけない。胸の奥に封印しないと。夢は見ない。見てはいけない。目の前の現実という幸せを、子供達の笑顔を、大切に守らなければならないんだから。

「たぶん、人生で男の人とKissをすることなんて、もう二度とないことだろうな。。。」 ケイコは自分にそう言い聞かせた。


<第3話>
明日はケイコの誕生日。3月ということで、仕事は忙しい。世間は出会いと別れの季節だ。

「仕事がケイコさんを忘れさせてくれるかと思ったけど、結局忘れられなかったな。」 取引先との飲みの後、帰りの電車でケイコのことを考える。

「最後の別れにあんなキスされたら、忘れられるわけないよな。」 背徳感と罪悪感を、自分だけのせいじゃないと、正当化させようとしている。

「とりあえず、明日はケイコさんの誕生日。自然にBirthdayメールを贈って、どんな反応してくれるか。それからだな。」 頭の中で、いろんなシチュエーションを想定する。もちろん、返事が来ないことも当然ありえる。

ケイコの気持ちは、わからない。でも、心優しい女性だから、ちょっと向き合って返事はくれるだろう。

「もし返事が来なかったり、イマイチな返事だったら、未練なく諦める。」 そう覚悟を決め、ケイコの誕生日を迎える。


<第4話>
<ケイコの誕生日>

いつもより早目にケンジは家を出て、会社近くのスタバでケイコにメールを送る。

「ケイコさんへ。Best wishes to you on your birthday! いつまでも美しい貴女でいてください。誕生日プレゼント、何でもお届けいたしますo(^-^)o ケンジ」 想いを言葉に託す。

「ママ誕生日おめでとう♪」 朝起きてきた娘が声をかけてくれる。

「ありがとう」 もう誕生日が嬉しい歳でもないけど、お祝いの言葉を貰うのは悪い気がしない。

「もう38になるのか。あとちょっとで40になっちゃうわね。」 複雑な想いで、会社に向かうケイコ。通勤電車の中で、ケイコにメールが届く。登録していないアドレスからだ。

「迷惑メールかしら」 件名には、HAPPY BIRTHDAY。

「ケンジさん。。。」 ケイコは、またあの大きなトキメキを感じてしまった。


<第5話>
ケイコは、ケンジのメールアドレスを消していた。未練を残さないため。そして、現実の世界に舞い戻るため。

「やっと忘れかけてたのに。。。ダメだよ。ケンジさん。。。」 頭の中をいろんなものが駆け巡る。X'masの時期に、2人で飲みに行ったこと。他愛もない話が幸せだったこと。手をつないだ温かさ。久しぶりのキスの感触。全てが新鮮で、幸せだった。

「でも、ダメなんだよ。幸せは待っていないんだから。」 会社に入り、仕事中だけは忘れようと努力する。ちょっとした合間にも、ケンジのことを思い出す。

ケンジからメールが来た喜び。
自分の誕生日を覚えていてくれた喜び。
自分をちゃんと意識してくれているという喜び。

どんな理由も言い訳も建前も、ケイコの中のその喜びに勝てるものなどあり得なかった。ケイコは、自分の中の「女」を強く意識してしまった。


<第6話>
帰宅すると、母と子供達がBirthdayケーキを用意してくれていた。

「ロウソクは8本立てるね。」 息子がロウソクをきれいに立てる。さすがに38本は立てられない。また、年齢を意識してしまう。

子供達と夕食を終え、家事を片付け、入浴するのは23時過ぎ。安らげる、いつもの時間。湯舟につかりながら、ケイコはつぶやく。

「こんな歳してドキドキしちゃって。いやね。」 ケイコの心は揺れ動く。ケンジには、まだメールを返信していない。普通に、当たり障りなく、ただ御礼のメールを送ればいいだけ。悩むことなんてない。でも、帰宅途中、メールを送るのをためらった。理由はわからない。

「明日の朝には返信しなきゃね」 ケイコは布団に入る。ケンジの存在を、ケンジに恋している気持ちを思い出してしまった。だけど、今はメール出来ない。

ケンジは、愛する大切な家族と過ごしている時間だから。それが、現実。


<第7話>
ケンジは、仕事中も合間をぬって携帯をチェックした。そして残業を終えて帰宅。ケイコからはメールが来なかった。

「やっぱりそうだよな。ケイコさんは、そんなに軽い女じゃないよ。だからこそ、惚れたんだろ。」 自分に言い聞かせる。

「潔く、諦めるしかないか。」 ぐっすり眠る子供の顔を見ながら、冷静を装う。

「神様が、ちゃんと見てるんだろうな。」 いつの間にか、ケンジは深い眠りについていた。翌朝、ケイコは通勤電車の中でメールを送った。

「ケンジさん、メールありがとうございました。もう、38歳になってしまいました。ちゃんと子供達に祝って貰えましたんで、大丈夫ですよ。ケンジさんは、相変わらずお忙しいですか?お体に気をつけてくださいね♪」 ケンジも、通勤途中にメールが届く。すぐさま返信。

「ケイコさん。さすがケイコさんのお子さん達は優しいですね。僕も負けられないな。お祝い、何がいいですか?イタリアン?和食?来週あたりどーですか?」 返信が来たからには、攻め続けるのみ。


<第8話>
ケイコとケンジのメールのやり取りは、数日間続いた。

「お祝いしたいんで」 と誘うケンジ。嫌がられない程度の強引さ。

「気持ちだけで充分ですよ」  とはぐらかすケイコ。メールのやり取り自体、ケイコにとっては久しぶり。多忙な生活の中の、ささやかな至福の時間になりつつある。やはり、いけない相手だと頭ではわかっていても、自分に好意を持ってくれていることは素直に嬉しい。

ケンジにとっても、久しぶりのメールのやり取り。年度末にさしかかり多忙を極める日常。家族には見せられない弱さやストレスがたまる日々。ケンジも、心のバランスを保つために、何かを必要としていた。心のすき間を埋めてくれる女性の存在。それが、ケイコだった。

結婚して、消えていた男としてのギラギラした部分に、火がつきかけてしまっていた。

そして、ケイコの誕生日から2週間後、二人は飲みに行く約束を交わしていた。


<第9話>
4月頭、桜がちょうど美しく咲いている。18時に駅前で待ち合わせたケイコとケンジは、小綺麗な居酒屋の個室に入る。

「いつまでも美しく輝くケイコさんのBirthdayに乾杯。」

「ありがとう。恥ずかしいけど、嬉しい。」 クリスマス以来の再会。話も弾み、お酒も進む。

「逢ってくれたってことは、一応嫌われてないってことなんで、ホッとしてます。」  酒が進むケンジ。

「嫌いになんてならないよ。でも、好きになってはいけないの。」  ケイコもほろ酔いだ。

「いいとか悪いとかじゃなくて、好きになってしまったんだから、しょうがないんだよ。」

「子供じゃないんだから、わがまま言ったらバチが当たるわよ。」

「あんなキスするから、忘れられないんじゃん」  

お互いあえて触れなかった別れ際の深い口づけ。

「あれはね、1日だけの特別なX'masプレゼント。忘れないといけないの。」 ケイコは大人の目を見せながら、ケンジに微笑みかける。

「もう、魔法はとけちゃったの。」


<第10話>
「魔法?また魔法にかけてあげるよ。」  ケンジも微笑み返す。お互いの居心地の良さと相性の良さを感じる2人。お腹も心も満たされてきた。

「ちょっと早いけど、次行きませんか?」  ケンジが誘う。店を出て、タクシーに乗り込む。ケイコは行き先を告げられない。着いた場所は、店ではなくて、公園だ。

「ちょっと歩きましょう」  ケンジが促す。

目指していた場所に到着。美しくライトアップされた夜桜が一面に輝く。

「貴女と一緒に見たかった」 ケンジがケイコの手を握る。

「凄く、きれい。ありがとう。」 ケイコがケンジに寄り添う。

「こうやって、歩きたかった。ずっと、想ってた。」 夜桜の下を、ライトアップに照らされながら歩く2人。桜の美しさを感じながら。お互いの幸せなひと時を大切にしながら。ゆっくりと、歩く。

ひとしきり大きな木の下で、立ち止まる。桜を見上げるケイコ。

後ろから、そっと抱きしめるケンジ。

「愛してる」 そうささやく。

ケイコは、何も言わない。言葉にこそ出せないが、もちろん気持ちは同じ。

ケンジは、ケイコの正面に回り込み、熱く口づける。ケイコは、ケンジに身体を委ねる。

「もう、離さない。」 

2人の恋が、また始まる。

2人だけの、魔法の時間。



<前編 完>


kou_blue97 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 后箆∈椒轡蝓璽困發痢 

2013年06月03日

GIFT〜love one another〜 第10話

「魔法?また魔法にかけてあげるよ。」 ケンジも微笑み返す。


お互いの居心地の良さと相性の良さを感じる2人。

お腹も心も満たされてきた。

「ちょっと早いけど、次行きませんか?」 ケンジが誘う。

店を出て、タクシーに乗り込む。

ケイコは行き先を告げられない。

着いた場所は、店ではなくて、公園だ。



「ちょっと歩きましょう」 ケンジが促す。



目指していた場所に到着。

美しくライトアップされた夜桜が一面に輝く。



「貴女と一緒に見たかった」

ケンジがケイコの手を握る。

「凄く、きれい。ありがとう。」

ケイコがケンジに寄り添う。

「こうやって、歩きたかった。ずっと、想ってた。」



夜桜の下を、ライトアップに照らされながら歩く2人。

桜の美しさを感じながら。

お互いの幸せなひと時を大切にしながら。

ゆっくりと、歩く。



ひとしきり大きな木の下で、立ち止まる。

桜を見上げるケイコ。

後ろから、そっと抱きしめるケンジ。

「愛してる」

そうささやく。

ケイコは、何も言わない。

言葉にこそ出せないが、もちろん気持ちは同じ。



ケンジは、ケイコの正面に回り込み、熱く口づける。

ケイコは、ケンジに身体を委ねる。



「もう、離さない。」

2人の恋が、また始まる。

2人だけの、魔法の時間。



<前編 完>


kou_blue97 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 后箆∈椒轡蝓璽困發痢 

2013年06月02日

GIFT〜love one another〜 第9話

4月頭、桜がちょうど美しく咲いている。

18時に駅前で待ち合わせたケイコとケンジは、小綺麗な居酒屋の個室に入る。



「いつまでも美しく輝くケイコさんのBirthdayに乾杯。」

「ありがとう。恥ずかしいけど、嬉しい。」

クリスマス以来の再会。

話も弾み、お酒も進む。

「逢ってくれたってことは、一応嫌われてないってことなんで、ホッとしてます。」 酒が進むケンジ。

「嫌いになんてならないよ。でも、好きになってはいけないの。」 ケイコもほろ酔いだ。

「いいとか悪いとかじゃなくて、好きになってしまったんだから、しょうがないんだよ。」

「子供じゃないんだから、わがまま言ったらバチが当たるわよ。」

「あんなキスするから、忘れられないんじゃん」



お互いあえて触れなかった別れ際の深い口づけ。



「あれはね、1日だけの特別なX'masプレゼント。忘れないといけないの。」

ケイコは大人の目を見せながら、ケンジに微笑みかける。



「もう、魔法はとけちゃったの。」


kou_blue97 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 后箆∈椒轡蝓璽困發痢 

2013年06月01日

GIFT〜love one another〜 第8話

ケイコとケンジのメールのやり取りは、数日間続いた。

「お祝いしたいんで」 と誘うケンジ。

嫌がられない程度の強引さ。

「気持ちだけで充分ですよ」 とはぐらかすケイコ。



メールのやり取り自体、ケイコにとっては久しぶり。

多忙な生活の中の、ささやかな至福の時間になりつつある。

やはり、いけない相手だと頭ではわかっていても、自分に好意を持ってくれていることは素直に嬉しい。



ケンジにとっても、久しぶりのメールのやり取り。

年度末にさしかかり多忙を極める日常。

家族には見せられない弱さやストレスがたまる日々。

ケンジも、心のバランスを保つために、何かを必要としていた。

心のすき間を埋めてくれる女性の存在。

それが、ケイコだった。

結婚して、消えていた男としてのギラギラした部分に、火がつきかけてしまっていた。



そして、ケイコの誕生日から2週間後、二人は飲みに行く約束を交わしていた。


kou_blue97 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 后箆∈椒轡蝓璽困發痢 
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